「コーヒー」と生きる〜そして、一杯の向こう側〜第19話
売れるものといいものは違う コーヒーの仕事をしていると、時々こう聞かれることがあります。「いいコーヒーなら、自然と売れるんですよね?」 私は昔、そう思っていました。おいしいコーヒーを作れば、お客様は必ずわかってく […]
「コーヒー」と生きる〜そして、一杯の向こう側〜第18話
国際品評会で意見が合わないのは当たり前 国際品評会に参加すると、よく聞かれることがあります。「プロなら評価は揃うんじゃないですか?」 実は、そうでもありません。同じコーヒーを飲んでいても、審査員の意見がきれいに一 […]
「コーヒー」と生きる〜そして、一杯の向こう側〜第17話
技術や知識だけで人の心は動かない 若いころの話です。 当時の私は、「技術」こそがすべてだと思っていました。おいしければ、それが絶対。そう信じていたのです。 焙煎も抽出も勉強しました。世界のコーヒーも追いかけま […]
「コーヒー」と生きる〜そして、一杯の向こう側〜第16話
好きか嫌いか、良いか悪いか 人にはそれぞれ、好きな味があります。 コーヒーでも、フルーティーな酸味が好きな人もいれば、苦味のあるコーヒーが好きな人もいます。 それは単なる好みでもありますが、どんな味わいのコー […]
「コーヒー」と生きる〜そして、一杯の向こう側〜第15話
空気で人は動く 悶々とした日々の中で、コロナ禍がやってきました。 営業自粛。売上は止まる。それでも人件費だけは、確実に出ていく。 まるで、先の見えないトンネルにそのまま押し込まれたような感覚でした。正直に言え […]
「コーヒー」と生きる〜そして、一杯の向こう側〜第14話
雪の下で 草木の芽は、雪の下で春を待つ。 踏まれても、すぐに顔を出そうとはしない。土の中で、静かに準備を続けている。 見える時間よりも、見えない時間のほうが、ずっと長い。やがて春が来れば、一気に咲く花もある。 […]
「コーヒー」と生きる〜そして、一杯の向こう側〜第13話
記憶は時間を越える パセオが閉店して、もう何年も経ちます。本店からも、時間が流れました。 それでも── 「忘れられなくて」 そう言って来てくださる方がいる。 いま私が身を置いているこの場所でも、本店のことを懐 […]
「コーヒー」と生きる〜そして、一杯の向こう側〜第12話
報われるからやる、ではない 正直に言えば、最初から迷いがなかったわけではありません。 売れること。 認められること。 すごいな、と言われること、思われること。 そういう気持ちが、まったくなかったとは言えない。 […]
「コーヒー」と生きる〜そして、一杯の向こう側〜第11話
世界に誇れる日本人の味覚 第9話に続いて、味覚の話を。 日本を代表する日本料理の世界で、誰もが知る料理人がメディアで語っていた話があります。それを聞いたとき、私は国際審査の場で体験した、ある出来事と重なりました。 […]
「コーヒー」と生きる〜そして、一杯の向こう側〜第10話
日本人は後味にうるさい これは体験的で、少し抽象的な話かもしれません。 カップ・オブ・エクセレンスの国際品評会に参加した中で、いつも感じていたことがあります。日本人は、世界に誇る繊細な味覚を持っていて、とりわけ「 […]










