「コーヒー」と生きる〜そして、一杯の向こう側〜第24話

心を開くということは「人となり」で決まる

 

どんなに優れた製品でも、最後に選ばれる理由は、それだけではありません。

 

味や品質、スペック。もちろん大切です。
でも、それだけで人の心は動かない。

 

「この人から買いたい」
そう思えるかどうか。
実はそれが、すべての分かれ目になっている気がします。

 

契約書を交わすよりも前に、すでに決まっていることがあります。
それは、この人と一緒にやれるかどうか。

 

どんなに条件が整っていても、どこかに違和感があれば、進まない。
逆に、多少条件が整っていなくても、「この人なら」と思えたとき、物事は動き出す。
振り返ると、うまくいった仕事やご縁は、すべてそこから始まっていました。

 

人は、言葉を聞いているようで、実は“その人そのもの”を感じています。
取り繕った言葉よりも、にじみ出るものの方が、ずっと伝わる。

 

だからこそ、何を言うかよりも、どんな在り方でいるか。
それが、「心を開いてもらえるかどうか」を静かに決めているのだと思います。

 

最後は、人となり。
今日もそこを、丁寧に積み上げていきたいと思います。

 

(文と写真:横井 力)